まず、自然農から始めよう!

日本人の食と栄養の常識を改革するために、また、製品の原材料からの安全、安心な品質を確保するために、私たちは自然農から始める道を選択しました。
北海道の洞爺や静岡県の熱海・函南で、農薬や化学肥料を使わない自然農に取り組み始めました。当初は、「素人に農業ができるわけがない」とか、「農薬や化学肥料を使わずに安定した収穫や品質は望めない。無駄だからやめなさい。」など、多くの忠告を受けてのスタートでした。
また、協力関係にある農場での自然農法によるへちまの栽培や、独自の実験農場でのハーブやへちまの栽培における経験が、自然農法を本格的にスタートするための多くの貴重な経験を与えてくれました。

目次

洞爺での自然農法のスタート

本格的なスタートは2006年です。これまで農業の行われたことのない農薬、化学肥料が一切入っていない土地を北海道・洞爺で購入したことから本格化しました。
最初は原野の開墾から始まりました。
洞爺には、第1号のまとまった面積の畑ができました。欧州の自然農法で育った種を輸入して、カレンデュラの第1回の種まきが行われました。

洞爺自然農 1年目の試練

初年度は、天候に恵まれず、種まきの時期や栽培方法にも問題があったのかもしれませんが、1本の収穫もできませんでした。自然や天候に左右される農業の難しさを思い知らされた年となりました。しかし、当時のこのプロジェクトに関わったメンバーは決してあきらめませんでした。

洞爺自然農 2年目と国内産ハーブ酒の生産スタート

「スイスとよく似た寒冷な気候で、梅雨のない北海道・洞爺でカレンデュラなどのハーブが育たないわけがない!」、もう一度栽培方法を一から見直し、改良や工夫を重ねました。それでも、本当に収穫ができるのだろうか、祈るような気持ちで皆、雪解け後からの農作業に励みました。
そして、2年目の7月、洞爺の農場一面に自然農法で栽培されたカレンデュラが咲き乱れ、大きな収穫をもたらすことになった時、皆言葉にならないほど感動しました。
開墾した農地一面に撒いたカレンデュラの種からは黄金色に輝くカレンデュラの収穫が行われたのです。また、合わせて酒造りの免許も頂いたため、カレンデュラを原料とした国内初のマザーチンクチャーの生産が始まったのです。

熱海・函南での自然農法スタート

続いて静岡の熱海・函南で、実験農園や自然農場がスタートしました。
周囲には萱が生い茂っていた遊休農地を創業者が、自然農場によみがえらせました。
最初は、熱海で栽培した苗を函南の農地へ移植するところから始まりましたが、初年度は雑草との戦いの毎日となりました。
自然農にあった豊かな畑に変えていくために、落ち葉堆肥、発酵植物活性液(アクティブプラント)、レメディーの力をかりて、さらに、ミミズやカブトムシの幼虫、アリさんなどにも手伝っていただいての土づくりを行っていきました。その結果、ハーブや野菜、果物まで、自然農の作物の生育に適した農地へと変わっていったのです。

自然農の本格展開から協力企業や農場との連携

このようにして、北海道・洞爺と静岡・函南の農場で、カレンデュラ、ハイペリカム、アルファルファ、ルータなどをはじめ健康な酒やお茶の原料となるハーブ、日本産レメディーの原材料となる植物、化粧品の原材料となるへちま(ルーファー)やハーブ、果実や野菜など、自然のエネルギーに満ちたさまざまな植物の栽培がはじまりました。

さらに、自然農の主旨に賛同頂ける農場や企業の方々と協力関係をもつことによって、自然の農作物や製法を活かした、本当の栄養に配慮した商品を供給するシステムが整ってきたのです。

  • 2011年10月よりホメオパシージャパン株式会社の農業部門は、農業生産法人日本豊受自然農株式会社として独立いたしました。今後は、日本豊受自然農株式会社に農業生産を委託し、これまで通り無農薬・化学肥料完全無使用の原料供給を受ける予定です。
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